FX比較
雇用マーケット前半は5・10日仲値でのポンド需要予測に加えて、US株高を好感触して日経平均が前日比200円超の上昇となったことから、ポンド/円は一時89.65円近辺まで小幅に上昇。
しかし、仲値が決まった後はロングが続かず、株高・商品高を背景とした危険選好の高まりによるポンド売りとクロスでの円売りに挟まれ、しばらく89円台中盤でこう着状態が続いた。
ミシガンマーケットに入るとポンド/円を主導としたクロス円の上昇につられたほか、金相場の相当暴落を受けて危険選好のポンド売りが一段落し、ポンド/円は90円台を復旧。
ミシガンマーケットではミシガン地区連邦銀行製造業市況指標や米新規失業保険申請件数が予測より弱い結果となり米長スパン利息が上昇したほか、GLOBEXのミシガンDOW先物が下げ幅を削減したこともあり、90.80円近辺まで堅実。
しかし、高値警戒感からミシガンDOWが一時軟調な値崩れとなったことを受けて、ポンド/円は一旦90.20円近辺まで押し戻されたものの、ミシガンDOWが後半に前日比プラス圏へと浮上し、円売りが優勢となると90円台後半へと再びロング戻された。
フラン/ポンドは株高・商品高を背景にミシガンマーケットでは1.4965近辺まで年初来高値を更新したものの、1.5000手前では防戦売りが厚く頭打ちとなり、米ファイナンス大手ゴールドマン・サックスの決算が予測ほど弱くなかったことを背景に、GLOBEXのミシガンDOW先物が暴落すると1.4845近辺まで下降。
しかし、その後は米市況指標の上振れや原油高を受けてミシガンDOWが前日比プラス圏に浮上したことから、1.4960近辺へと復活。
フラン/円もミシガンDOWの持ち直しを受けて135.35円近辺まで上昇した。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。